デザイン思考
デザイン思考
デザイン思考と聞くと、デザイナーのモノだと思われがちですが、ビジネスにも応用されている思考法です。デザインに必要な思考方法と手法を利用して、ビジネス上の問題を解決するための考え方です。
利用者のニーズを基盤にアイデアを出し、新たな発想につなげることができます。
モノがあふれている今の時代、企業が利用者に選ばれる立場にあります。そうなると、利用者が何を望み何に困っているかなど利用者視点で考えることが重要です。
また、利用者のニーズというものは多様化しています。サービスや物の提供だけでは、利用者のニーズを満たすことが難しくなっています。つまり、多様化するニーズにフォーカスした提案が必要とされているということです。
そこで、デザイン思考が重要になります。
デザイン思考の問題解決法
デザイン思考とは、今までの生産性やコストが中心の考えではなく、利用者を中心に考え問題解決へ導きます。
ですから、いままでとは違う新しいアイデアを導き出しやすくなります。
デザイン思考プロセス
・利用者に焦点を合わせて、「観察」と「共感」し理解する
・観察と共感から得られた情報を元に、利用者が求めているニーズ(不満・悩み)を見出す
・解決するアイディアを洗い出す
・試作を利用者に提供し、意見をもとに改善を繰り返す
ダブル・ダイヤモンド
デザイン思考のフレームワーク「ダブル・ダイヤモンド」
ダブル・ダイヤモンドとは、2つのダイヤモンドを描くように「拡散」と「収束」という2つのプロセスで課題を解決していきます。
ポイント
・本当に解決すべき課題を決めてから解決策を決める
・拡散と収束を繰り返す
拡散 Discover:探索 (現状を理解したうえで、課題のリストアップ)
↓
収束 Define:定義 (課題を絞り込み、見極める)
↓
拡散 Develop:展開 (課題解決策をリストアップ)
↓
収束 Deliver:提供 (解決策を絞り込み、提供へ)
ダブルダイヤモンド思考を取り入れることで、本当に解決が必要な課題を洗い出し、正しい解決策を導き出すことが出来ます。
まず現状をよく理解し把握し、課題を絞り込むことで課題自体が正しいものとなり、課題の解決策も適切なものに絞り込むことが出来ます。
まとめ
・デザイン思考を取り入れる = 人を中心とした思考法 → 新たなアイデアが生まれやすい。
・利用者のニーズ(不満、悩み)の観察・共感が大切。
・ダブル・ダイヤモンドで、課題の洗い出し、解決策の洗い出し、試作を繰り返す。